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2002年10月 朝、車の窓は真っ白け


ダメダメ、ヤマダ君

修理に出したHDDが帰ってきました。

四ヶ月ぶりに。

このHDD、修理に出したのは今年の6月27日でした。

買って3ヶ月で動作不安定になり、デフラグしようがフォーマットかけようがOSの再インストールも受け付けなくなってしまい、保証期限内であることから購入店であるヤマダ電機に持っていきました。

店員さんは、修理伝票の修理完了予定に「二週間」と書きつつ「あのー、メーカー送りになるかも知れませんので、長くて一月くらいかかることもありますがよろしいでしょうか?」と聞いてきます。

せっかく一万円出して買ったHDDですので、ちゃんと動くようになるなら一月くらい待つさ、つーか、ほかに選択肢ないじゃんすか。

保証期間が過ぎた直後にHDDがブッ壊れた経験がありますので、直るならまだマシってもんです。

前使っていたHDDはちびっとエラーが多くなってお蔵入りにしたけどまだ動くだろうし、一月くらいならなんとか我慢するかー、と家庭内環境もなんとかなる状況だったこともあり、修理を依頼した次第であります。

 

とりあえず古いHDDもゴリゴリ言いつつ作動良好だったこともあり、一月経ったからと言って「修理できた?」なんて催促はしませんでした。

無料で修理してくれるんですから、あまり言うのも忍びない気がして。

しかし、二ヶ月が過ぎ、三ヶ月が過ぎてくると、過労死寸前の古いHDDはガリガリガリ、ゴゴゴギョーとなかなかの異音っぷりになってきて、ついにはギギギョーッ・・・カツン と静寂が訪れるとともにマウスポインタフリーズ、という不安定モードに突入し始めました。

しかし、ヤマダ電機からは一向に連絡がありません。

輸送してる途中で船が沈んだのではなかろうか、はたまた大変めずらしい病気(ウイルス)にかかり、スゲー調査対象になっているのではなかろうか、もしかして催促の電話がないことを良いことに店員が自分のPCに組み込んでエロ動画専用ディスクにしてはいまいか、とかいろいろ考えがめぐりますけど、考えたところでわかりません。

ちょうどLANケーブルとか買わにゃいかんし、直接ヤマダの人に聞いてみよう、と伝票を持って出かけてみました。

 

PCパーツコーナーのサービスカウンターみたいなところで「あのー、HDDの修理をお願いしていたんですけど、どうなってます?」と聞いてみました。

「しばらくお待ちくださいー」のあと、だいぶ待ってたんですが、音沙汰がない。

だいぶ経ってから神妙な顔をした店員さんが「ただいま調べておりますが、少々お時間かかりそうですので、こちらからお電話させていただきたいのですが、それでよろしいでしょうか?」とのこと。

質問形式のようで丁寧な命令形である言い回しですから、じゃあ、連絡よろしく、と帰宅し連絡を待ちました。

連絡があったのは次の日です。

「たぶんこれだろうというモノはあるんですけど、担当だったものが捕まりませんので、ちょっと対応ができない状況なんですよ・・・私も最近こちらに来たものですから」との弁明です。

やっぱり忘れてたってことですか。

私のHDD。

ちょっとムカツク。

まぁモノはもうそこにあることだし、もうちょっと待てば帰ってくるのは間違いなさそうなので、なるべく早くしてねーと言うだけのとどめました。

四ヶ月も待たされたんだから、今更急いだところで大政に影響はないですし。

 

とはいえ、四ヶ月も放っておかれたのは事実です。

四ヶ月も経つと、型遅れになって市場価値は下がってますし、その間使えなかった、という損害といえば損害を受けてるわけです。

品物を受け取る時に「おうおう、この落とし前はどうないしてくれんねん。失われた四ヶ月、高くつくでぇ!今日の買い物のポイント還元、200%にしろやオラァ!」とか言って汚れちゃおうか、なんてことも考えましたが、自分の性格上そんなことは絶対やらないのはわかっていたので無駄な妄想も程々に受け取りにいきました。

向こうも商売だし、まぁ新品と交換したから勘弁してね、ってとこだろうなぁ、なんて考えていたらその通りでした。

一応「すいませんでした」とは言われましたが、もうちょっとすまなさそうにして欲しかったなぁ。

不安定になってOSが入らない原因を探り回ってようやく原因をHDDと断定するまでにかけた時間とか、仕方なく古いHDDを引っぱり出してきて環境を再構築しなおす時間、さらにいつ壊れてもおかしくない状態のマシンを使用する期間の精神的苦痛なんてのはわからないんだろうなぁ。

「大手量販店の店員には、基本的に詳しい人は居ない」っつーのは本当なんだな、としみじみ実感。

「ま、HDD新しくなったから良いか!」と思いたいけど、うーん、納得イカンです。

 

とにかく、ヤマダ電機になにか修理を出したら、しつこく電話で催促しましょう。

いやがられるくらい電話しないと、たぶん忘れられます。

社内がそういうシステムなんだと思います。

安さを追求するあまり、そっちの方のサービスまで配慮できていない、というところでしょうか。

博多駅横に巨大なヨドバシカメラもできたことだし、福岡市内の電器店戦争が面白くなってきました。

生き残るのはどこでしょうね。

ヤマダ電機は今のままじゃ無理だな(笑)

2002/10/31


見知らぬ食材

27年ほどずーっと九州は福岡で生活していた私が東京へ3年ほど出稼ぎに行ったときのこと。

うどんの黒い汁に絶句し、スーパーで売ってる刺身の品質の悪さに憤慨し、柚胡椒が売っていないことに驚愕しつつも、結構うまい博多ラーメン屋も近所にあったし、自炊すれば大して問題はないなーという食生活を営んでおりました。

そんな私が友達と飲みに行ったときの話。

時は冬来たりなば春遠からじ、といった感じのやや肌寒くなってきた初冬。

そういう季節の変わり目には、鍋とかおでんなどのあったかいものが食べたくなる。

「寒くなってきたからおでんで一杯やりますか!」と一団はおでんが美味いという噂の居酒屋へ吸い込まれます。

純粋なおでん屋さんではなく、おでんの美味い居酒屋なので、「えーと、俺ははんぺんとスジと卵ね」なんて頼み方は出来ません。

おでんセット・・・800円(5品)

みたいなメニューを選択するしかないのです。

「これが東京のおでん屋のやりかたバイ」と心のチクリ帳に追記したのは言うまでもありません。

で、実を言うとそんなことは大した問題ではなくて、いやー、結構ここのおでん美味いねー、おでんにはイモのお湯割りがあうねー、と穏やかな時間が流れたのでした。

ただ一つの問題をのぞいて。

 

おでんの入ってる大皿の中に見たことのない物体が転がっています。

「ん?ナニコレ?」と聞くと「チクワブ」と答えが返ってきました。

チクワブ。

初めて聞く単語でした。

見たところ、外側はギザギザになってるけど真ん中に穴が開いていて大きめのちくわと言えなくはない形状であるので、チクワブのチクワは竹輪のチクワだろう、と推測。

次にchikuwa-buという単語構造のbuの意味を検索します。

チクワブーで豚肉配合のチクワ?

チクワ武で竹刀の中に詰めて作ったチクワ?

チクワ部で・・・てナニ?

少々困惑しましたが、まぁおでんには練り物が付き物だし、要はでかいチクワじゃん。いただきまーす。パクッとくわえた瞬間。

「え"」

びしゃっと私の口から取り皿にもどるチクワブ。

想像とまったく違う食感、味のため、体が拒否反応をしめしてしまいました。

こんなのは豆腐に間違ってソースをかけてしまったとき以来の反応です。

 

正解は「竹輪麩」だったんですねー。

チクワと成分は全く異なる食べ物でした。

小麦粉で出来たチクワ形状のお麩の一種のようです。

だんご汁のだんごに近いような感じですな。

 

慣れると炭水化物の少ないおでんでは貴重な存在となり、結構便利な具だと思われ、自炊でおでん作るときもなんとなく入れるようになりました。

で、本日作ったおでんには久しぶりにチクワブを入れてみたんですが、生粋の博多ッ子の母はチクワブを知らなかったようです。

「アンタ、これなんね?チクワやろうもん。チクワや無いとね?そげん煮込まんでも、もう食べられるっちゃないとね?」と質問責め。

とりあえず食ってみーと勧めたところ、「あら、おいしいやないね。」と評判は良かったので、今後イワナミ家のおでんにチクワブは常駐することになるでしょう。

でも、おでんの炭水化物ではモチ入りきんちゃくが最高だと思います。

作るのがめんどくさいのが難点ですが。

2002/10/26


個人的環境問題

パソコンを新調することにしました。

某企業のデザイナーから、「コンピューターの性能云々より、作品を作ろうとする姿勢のほうが大事なのだ」と言われ納得した私は、98年頃に購入したパソコンをチョコチョコいじりつつ使用していました。

そのCPU変遷は、333MHzに始まり、しばらく後にそれを416MHzにオーバークロックさせ、最終的には550MHzに載せ換え。

メモリも増設、グラフィックボードも怪しくなったので交換したし、HDDも何度か換えたなぁ。

とりあえず今のところ動作的には問題無い感じです。

 

しかし、世はギガヘルツCPU時代。

ウチの0.55GHzのCPUは、もはや子供の小遣いでお釣りがくるくらいのレベルでしょう。

CPUパワーが必要とされる3DCGには高速なCPUがあった方が良いのは間違いないんですが、遅いマシンでも工夫次第で出来ないことはないわけで、なんとか頑張っておりました。

でもね、結構速いCPUでも安くなってきてるじゃないですか。

下手したら5万円くらいでギガCPU搭載のパソコン買えちゃう時代に、その半分以下の計算能力のパソコンをしみじみ使うってのもなかなか。

隣の芝生は青いって言うじゃありませんか。

「想い出が一杯詰まってるじゃないのさ」と言ったところで、その想い出の数々も所詮はHDD上のデータでしかないしー。

こないだの仕事のギャラ結構よかったしー。

電源とかのほこりの積もりップリも火吹きそうな勢いだしー。

一番の理由は「こまごま使ってたら、せっかくのお金が使途不明金に消えてしまう可能性が超濃厚」つーことです(笑)

胃袋とかが使い切ってしまう前に、有意義な投資。

これ、きっと正解。

 

自作するか、ショップブランドにするかで結構悩みましたが、ショップブランドの値段を調べてると、なんかもう自作とそんな値段って変わらないんですねー。

部品だけ買うのとほとんど一緒くらいです。

あと、作る手間がかからないってのもありますけど、なにより部品の相性問題に悩まされないってのがいい。

最初に自作したパソコンは、グラフィックカードが鬼門で苦労させられましたからねぇ。1ヶ月不動産でしたもの。

そういうの、もうイヤなんで。

で、いろいろ調べ始めてはみたんですが、ショップブランドメーカーもたくさんあってわけわからん。

最終的には、構成部品が安定しそうなメーカーのやつを使ってるメーカーに決定。

ネットで細かく注文を決めて、はい、決定!をクリックするまでに、数日間モジモジしたのはココだけの秘密です。

注文した後も「うはー、頼んじゃったよ。注文しちゃったよ。14万円だってよ。馬刺なら100人前くらいになっちゃうよ。買って良かったのかなぁ、立場的に」と動揺を隠せなかったのも告白しておきます。

 

とにかくあとは到着を待つだけです。

「くううー、最新2.52GHzでレンダリング計算させまくってやるぜこんちくしょう」とそわそわモードに入っていると、メーカーからメールが。

「電源の入荷が遅れることが決定したので、到着は2〜3週間後になります。ホントごめんよー」とのこと。

生殺しですか。

あううう。

まぁレンダリングのネタを今のうちに作っておけばイイ話ですので、頑張っておきましょうかね。

2002/10/25


ながら族になるために

パソコンに向かっているのに、なぜかテレビが点いている、という状況がよくあります。

見るわけではないんですけど、BGMというかそんなものがないとなんか寂しいじゃないですか。

ただ、結構大きめのテレビが置いてあるので、なんかもったいない気がしてならないんですよねぇ。電気とか。

ですから、ながら用にちっちゃめのテレビでも買おうかな、なんて思っていました。

10インチとかもうちょっと小さい辺りがいいなあと思い探して見るも、その辺のサイズのテレビってあんまりなさそう。

液晶ならぼちぼちありますが、なんか高ーい。

まぁそこまで必要なわけではないので、半ばあきらめておりました。

 

そんなとき、とある事務所で仕事をしていると、そのPCにTVチューナーカードが刺さっているのを発見。

どう考えても、今後そのカードにアンテナやビデオがつながれることはないのですわ。

仕事する場所ですからね。当たり前っちゃ当たり前。

でそこのPC管理担当みたいな人に、「このカード、使わないなら欲しいンすけど、ダメすかね?」と単刀直入に聞いてみたら、「そうですねぇ。どうせその機能は使うこと無いし、余計な部品は無い方がPCが安定動作するでしょうから、いいですよー」と快諾してもらいました。

それに使うアプリとかリモコンとかも探してもらい、一式を土産にもらいました。

ちなみにTVチューナーカードってのがあれば、パソコン上でテレビが見られるんです。

当然、ハードディスク上に録画も出来るようになる、素晴らしい部品です。

 

基本的に我慢できないタチなので、さっそくパソコンにつないで画面の隅っこでテレビを見るぜーと勇むところですが、残念ながら我がPCのマザーボードにはPCIスロットの空きがない。

要するに今のままでは取り付けられないのです。

ウチの環境で使用可能なスロットは三つ。

そこに、CD-R用のSCSIカード、ネットワーク用のLANカード、音を出す音源ボードが刺さっているので、追加は出来ない状態です。

「じゃあ、なんで追加のカードなんかもらったりしたんだよバカ」と思われるでしょうが、CD-Rドライブは遅いしCD-ROMドライブもご老体なのでそろそろ交換しようか、というタイミングだったのでした。

アホ言う奴がアホやねん、ということで。

まぁそんな感じで、IDE接続のCD-Rドライブを買って今あるCD-ROMドライブと交換すれば、ついでにSCSI接続のCD-RドライブとSCSIカードがとっぱらえてPCIスロットに空きができる、という寸法。

そうなれば貰い物のTVチューナーカードが取り付けられ、さらにCD-Rは高速になる、というナイス計画。

 

矢も楯もたまらず早速CD-Rドライブを買いに出かけます。

3件ほど電器屋を周り、メルコの40倍速CD-RWドライブを9000円ほどで購入。

鼻歌混じりでドライブの交換とチューナーカードを取り付け、起動。

カードのドライバを入れてねーのメッセージが出るので、一緒にもらったCDを入れます。

しかし、「ドライバが見つかりません」とのこと。

アプリケーションだけもらってドライバはもらってなかったんですな。

ちょっと瞳孔が開きかけましたが、なーに、今はネットの時代です。

探せばどこかにあるはずです。

カードのメーカーとかには間違いなくあるでしょ。

で、カードのメーカーサイトを見つけましたが、落とせるドライバが無い。

正確には私の所有するカードのWin2000対応のドライバは用意されていない。

少し脳の温度が下がった気がしました。

 

「あきらめたらおしまい」と、中国の砂漠にポプラの森を作り上げたじいちゃんが言ってたのを思い出し、再度探します。

今度は、カードを引っこ抜いたPCのメーカーであるS○TECのサイト。

確か、機種名はこんな感じでー、と探してると、あったあったありました。

しかも、「Windows2000にアップグレードされるお客様はコレを使ってくださいまし」などというナイスドライバが公開してあるじゃないですか。

それこそ私の欲しかったドライバだよ!

サクッとダウンロードして解凍、インストール。

・・・でもダメって言われるー(泣)

エラーメッセージが出てインストールすら出来ません。

なぜだ?

原因は分かりませんが、そのドライバが使えないのはハッキリしています。

ここまでくると目の焦点がやや合わなくなってきます。

とにかくチップセットに対応してるやつを探せば動くかも、ということでナンボか見付けては入れて見るも、ダメ。

ドライバのインストールは出来ても、チューナーソフトが「キャプチャデバイスが見つかりません」なんて言って入らない。

わけわからーン。

この辺までくると、もしかしてS○TECマザー専用?とか、引っこ抜いたコネクタは音声でなくて電源だったのか?とか考えはじめ、そのカードはウチの環境では使えないのでは無かろうか、という結果を出したくなります。

ここで落ち着くためにお茶を一杯飲み、「もう無理」との結論を出しました。

 

しかし、私は既に「パソコンの画面の隅っこでテレビを見る」という前提で活動しておりますので、いまさらその計画をあきらめるわけにはいきません。

わざわざスロットをあけるために光学ドライブを買い直したりしたわけだし。

ということで、新たにTVチューナーカードを買うことになりました。

なんか本来の予定とは大きくずれてきたようですが、まぁ流れ的に良しということで。

価格.comで一番安いやつはー、と探してみると、見覚えのあるメーカーの奴が見覚えのあるような値段でありました。

思い出してみると、その一番安いカードはCD-RWドライブを買ったお店で見た奴みたいです。

「はー、今はこんなに安く売ってるんだー」と思った奴です。

確か残り2枚くらいしか無かった奴です。

これは急がねばなりません。

またそのお店に向かい、「もはや売り切れているのでは!?」と急いでPCパーツコーナーに向かいましたが、ちゃんと二枚売れ残ってました。

在庫処分セールで赤札ついてるにも関わらず。

そんな不人気な商品に向けてダッシュかましたのかと思うと、自分が不憫でしょうがない気がしてきますが、まぁ安いのに越したことはないわい、とその激安カードを購入。

ちなみにそのカード、4800円くらい。

ホントに安いです。

 

動かないカードと入れ替えて、ドライバも入れて、おまけソフトも入れてみると、エラーが出ない。

買ってあった分波器アンテナ線つなぐと、わーい、テレビがパソコン上で見れるー。

でもCPUリソースが使いまくられて他の作業に支障が出るー(泣)

しかもおまけチューナーソフトは使い勝手が悪いー。

ということで、フリーウェアのチューナーソフトを探してダウンロードしまくり、最終的にはあまりCPUパワーの必要のないものを見付けることることができました。

めでたしめでたし。

ですかね?

2002/10/20


気になる声

アメリカ産の3DCG映画、モンスターズインクとシュレックを見てみました。

双方、なかなか面白かったですが、日本語吹き替え版だったこともあり、アフレコに関してちょっと思うことがありました。

モンスターズインクでは、緑目玉親父を爆笑問題のちっちゃい方である田中氏が声優をやってました。

また、シュレックでは主役の怪物君をダウンタウンの浜田氏が声を当てていました。

両者とも特徴のある声色なので、誰が聴いてもわかると思います。

ただ、田中氏の方はそんなに違和感を感じなかったのですが、浜田氏の方は最後まであー、浜ちゃんだねと印象が拭いきれず違和感が残りました。

 

芸歴とかには差はあるものの、同じように有名である両者。

その間にあるものはなんだったのか。

いろいろ考えた末、浜田氏がアフレコに大阪弁を取り入れたのに問題があったのではないか、という推論を得ました。

本来であれば、声優本人の色は極力隠すことによって、そのキャラクターの声として我々は認識することができ、結果、声優さんの存在を意識することはないはずです。

しかし、若干ソフィスティケイテッドされたとは言え、いつもテレビで見る浜田氏と同じような大阪弁のしゃべりを聞いてしまうと、シュレック自身が喋っているというよりも、浜田氏が声を当てているな、と感じてしまうわけです。

浜田氏に結びつける要素が声色だけでなく、その方言によっても特定を容易たらしめた、といえましょう。

逆に、いつも標準語でしゃべる田中氏は、声色だけが彼の個性を示すものとなり、いつの間にか本人の印象はどっかへ飛ばすことに成功した、と。

演技力の差もあったかもしれませんね。

浜田氏は気の抜けたほわーっとしたしゃべりが記憶に残っていますが、田中氏はかなりのハイテンションを維持していた気がするし、それが良かった。

担当したのがそういうキャラクターだったという話もあるとは思いますが、それだけではないでしょう。

それだけかも知れないけど。

 

はなから、声優と俳優に求められる資質は全く異なるものです。

特にアニメキャラクターの声優は声優個人の個性を出しすぎるのは良くないし、かつその対象っぽく聞かせる技術がもとめられますからねぇ。

対象となるキャラクターは基本的に実在しないものですから、どう思わせるかによって見る側の印象はめっさ変わっちゃいますから大変だろうと思います。

つーことで、キャラクターの人格に、その声のひとの人格がかぶってしまうとよく分からなくなるわけです。

「シュレックはイイ奴なんだけど、正月にハワイでサインをねだったりすると「なんやねんワレー」と怒られそうな気がする」みたいな。

 

まぁそう言いつつも、浜田氏もなかなか上手な声優っぷりだったとは思いますので、今後とも精進してほしいものです。

俳優業と声優業で重点の置き場が違うことに留意して。

田中氏に対しては、言うこと無いなぁ。

太田氏の「今週のコラム」にもうちょっと絡んでもいいんじゃないか、という時があるくらいですかね。

 

と、偉そうに言ってみました。

一視聴者なんてこんなもんです。

2002/10/12


レアもの映画

今のようにレンタルビデオが安価でない頃、貧乏人がいっぱい映画を見たいときは、一本500円で見られるレイトショー館に行くか、もしくはテレビで放送されるものを見るしかありませんでした。

映画好きだけどレイトショー代も惜しいくらい貧乏な当時の私は、わが家にようやく導入されたビデオデッキ(当然モノラル音声)をフル活用し、テレビでやる映画を見まくっていました。

テレビで放送される映画は、大きく二つに分類されると思います。

一つは夜9時からある視聴率を稼ぐことが容易に予想される大作や名作。

もう一つは深夜枠にある、いわゆるB級映画です。

人と違うことを好みがちな私は、自ずと深夜枠のB級映画に心弾かれていきました。

深夜枠にある映画ですから、当たり外れが激しいわけですが、当たりを引いたときは妙にうれしかったりします。

おそらくクラスでこの映画を見たのは俺だけだ、というような優越館に浸っていたのかもしれません。

当時からナルシスでしたし。

 

深夜映画の当たり外れを語る際に、深夜枠独自の当たり判定の存在も忘れてはなりません。

面白かった!というものだけが面白い映画として認識するのは尚早なのです。

それ以外にナニが?と思われるでしょうが、なーに、判定にへ理屈の入り込む余地があるというだけです。

深夜枠ですから誰が見ても面白かった!というやつが放送されるのは少なく、一癖も二癖もあるようなやつばっかりなわけですよ。

純粋な面白さだけを求めてみていたのではこちらの身が持ちませんので、精神衛生上の自己防衛と言いますか(笑)

例えば、改造人間の復讐というナイスタイトルの映画は、クダラナサは他の追随を許さないほどで、その改造人間の造形は想像を絶するほどチープで学芸会レベルなのだが、そんなコスチュームを着ていても真剣にロボットっぽく動こうとする俳優の心意気や良し!といった感じ。

とにかくその衝撃はすさまじく、十数年たった今でも鮮明に思い出せます。

他にも「インドが舞台の白黒映画ガンガ・ディンは途中どうしようもないと思ったけどラストシーンのディンの敬礼がすべてだよね!」とか「変な飛行機映画ガンバスは、爆発シーンで地面全体から砂煙が上がる。これはたいそうな衝撃を実際に加えているに違いない!スゲー!」とかいった感じのものもあります。

終わりよければすべてよしならぬ、一部良ければすべてよし、みたいな感じッスカね。

 

深夜枠の映画を見るという行為は、今流行の単館系のノリに近いのではないでしょうかね?

今見ておかないときっと二度と見ることはできない、といった希少性も両者に通じてありますし。

実際、深夜枠であったあの映画もう一度見たなぁと思っても、ビデオ屋になければ再放送もない、ちゅうことも多々あります。

もう二度とごめんだ、というのも多々ありましたけどね。

 

しかし、最近はあまりときめく深夜枠に出会わないっすね。

私が大人になった、ということか?

それとも深夜枠のアニメをチェックしているからか?(笑)

ちなみに「天使な小生意気」っつーのが非常に面白いと思う今日この頃です。

2002/10/11


プリンタインク問題

現在、私はキャノンのプリンタを使用しています。

もうかなり過去の機種、F850ってやつです。

画質もべつに不満はないし、壊れないし、インクもまだ売ってるので今後とも使用する予定です。

コレを選んだ理由の一つに、インクタンクが6色バラ売りしている、というのがありました。

他メーカーのものだとカラーインクが全色一体になっていて、無くなったのは1色だけなのに他の色も買い直すハメになる、というのが私の貧乏根性に引っかかったわけです。

実際、「ダウンロードしたエロ画像でマイオリジナルエロ本をつくるぞ!」なんてことを鼻息荒く実施した時には、フォトマゼンダとイエロー(要は肌色の元になる色味)があれよあれよという間に無くなるくせに、他の色はたいして減らない、ということがありました。

あ、いや、あるらしいです(笑)

そんなときにもばら売りのインクなら、無くなった色だけ買い足せばいいので経済的なのは間違いありません。

もったいないお化けも登場の機会を逸すること間違いなし。

「この各色独立インクタンクシステム、完璧じゃん!」と思っていましたが、難がないわけではないことに最近気がつきました。

というのは、どれかしらの色にインク残量警告が出続ける、ということです。

 

あくまでも残量警告ですので、しばらくは警告が出たままプリンタを運用し、無くなったら交換しようーとその色を買いに行きますよね。

そして、しばらく使ってると他の色の残量警告がでてきます。

そしたらまたその色を買いに行き、二つの残量警告を出したままプリンタを運用します。

すると、さらに第三の残量警告が出て、その色をまた買いに行き、「インクが無くなりました」メッセージをまつことになります。

だいたいこの辺で最初に残量警告が出たタンクが空になり、そいつを交換して残量警告が一つ減るんですが、そのころになるとまた一つ「インクが少なくなりました」と残量警告メッセージが追加されることになります。

使用上特に問題があるわけではないんですが、なんかその警告画面を見ていると、精神的によろしくありません。

「お前はどれか切れそうなインクタンクを三つも抱えているぞー」と脅迫されてるような気がしますもんね。

基本的にとりあえず補充するインクは買ってあるから、そこまで大変なことにはならないのですが、「今日中にこれ印刷しとかないと!」なんてバタバタしてるときに限ってインク切れし、インクタンクを換えて再度印刷開始してもインク切れの恐怖はまだ残っているというのは、やはり落ち着きません。

フルカラーで印刷するのって結構時間食いますから、何度もやりたくないんですよ。

高級な光沢紙なんか使ってると、紙代ももったいないし。

あと、いちいち一色づつ買いに行くのも正直めんどくさいんですよね。

インク売ってるお店も結構遠いんだな、これが。<田舎

「コレとコレが切れやすいから先に買っとこう」と用意していたインクに限ってなかなか減らない、というジンクスもありますから、「警告が出たら買いに行く」というパターンはこれからも続きそうです。

 

次に買うプリンターに求めるスペックは「インクタンクがでかいこと」。

これを優先させたいと思います。

インクの燃費が良いっつーのもいいですね。

とにかくインク残量警告がなかなか出ないプリンター。

そんなプリンタ開発して欲しいッす。

ま、プリンター屋さんって交換インクで儲かってるとは思うので、そういう企画はないでしょうが。

夢を見るのは自由ってことで。

2002/10/8


簡易型謝罪システム

昔、ビデオをみるときに英語字幕を見れば英語のドクカイ力が上がるかもしれんと思い、後付けの装置を買いました。

確か、キャンプションデコーダーとかいうやつです。

DVDでは当たり前のように搭載されている英語字幕表示機能も、LDしか存在しない数年前には、そのような特殊な装置を買わねばならなかったのです。

ちなみに1万円位だったと思います。

 

インターネットも普及してない当時、雑誌かなんかで商品を見定め、近所のBスト電器に買いに行きました。

ただ、店内をチョロチョロしてみてもものがものなだけに、当然のように陳列などはしてなかったです。

予想はしていましたので店員に在庫など確認し、なければ注文しちゃおう、と店員に話しかけてみました。

しかし、キャンプションデコーダーという単語がまず理解されず、英語字幕を表示させる後付けの装置ですがな、と説明しても店員の曇った顔は晴れません。

「いやー、聞いたこと無いですね」の一点張り。

結局、後日私が調べた雑誌かなんかを持っていき、ようやく注文を果たした次第です。

そのとき、店員が「いやー、私も勉強が足りませんね」と言い放ったのを覚えています。

この店員が使った文法は、会社員が遅刻した際に「いやー、遅刻しました」もしくは「いやー、寝坊しました」と言うのと似ていませんかね。

内容的にはただ単に事実を述べているだけにもかかわらず、聞いている方はなんとなく「わび」のニュアンスをくみ取るっていう感じ。

 

事実を述べるだけなので内心悪びれることがないままに、わびを相手に認識させるなんて、一種の詐欺行為なのではないか?なんてのは考えすぎでしょうか。

いやー、考えすぎですな。

2002/10/5


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