ジープに乗せてもらいました


最寄の軍事評論家M本氏がついにやらかしました。
ちょっと前から「ジープが欲しい欲しい病」に侵されて、ネットやら雑誌やらで物色していた彼が、ついに念願のジープを手に入れられました。

彼が言うには、「ジムニーに乗せてもらってたら、なんかこういうのもいいかなー」と思ったらしい。
私はJ.F.K.(ジムニー.普及.協会)のメンバーでありますので、「ジムニーってバカっぽくてイイよー。細かいことはどうでも良くなるよー。こんなバカっぽい乗り物はあんまり無いよー。」と事あるごとに普及念仏を語りつづけた結果、ついには彼に「そりゃなんか良さそうだ!」と思わせることに成功しました(笑)
で、せっかく買うならイワナミと同じジムニーじゃなくて、ジープにしよう!といういきさつの模様。
もともとミリタリー属性な彼ですから、ジープの派生(?)であるジムニーではなく本家に食指が動くのも頷けます。

ただ、ジープは伝説的なほどに「乗るのが苦痛である」と語られています。
私もジープの形が大好きだったりしますので、ショップの人に「ジープってどんなもんスかね?」なんて聞いたこともあります。
そのときの返事は正確には覚えてませんけど、「ジムニーが高級乗用車に思える感じ」と言われたように思います。

私のジムニーの乗り心地は、お世辞にも良いとは言えません。むしろツライといった方が正しい。
それよりもヒドイ車なんて、この世に存在するのか?いやむしろしていいのか?ヒャ−、ジープは無理無理。と思っていた次第。
そんな前知識がありましたので、M本にも「かなりシンドイらしいぞ」とか「板バネは堅いぞ〜」とか「エアコン無いとやばくね?」とかちゃんと伝えておきました。
ただ、「やっぱ格好は最高だよな」でまとめていた気もします。実際そう思いますし。

そんな彼は「まぁ色々あるかも知れんけど、とりあえずまずは乗ってみよう!」ってことで、最終的には個人売買でサクッと購入した模様。
その買いっぷりは男を感じましたわ。

で、引渡しは明日の予定だったけれども「実は今日納車された〜!」とのことだったので、早速乗せてもらいました。



ついにイワナミ、ジープ初搭乗。感動のあまりブレております。


やっぱジープはカッコええ!でもこのタイヤは正直どうかと。M本も「これじゃタミヤのラジコンじゃん!」ってことで、早々に細いのに変えるそうです。下駄山も良いけど、性能考えたら今時のがイイかもよ。

通称ビキニトップ仕様。これがあるのでかろうじて社会適合性が認知される気がします。たぶん無いと指さされまくるw


なんと言うスポーツカー然とした乗車位置。
ただ、トラクターに見えないことも無い。 ちなみにドアも無いw


斜め後ろが個人的にはツボ。なんだそのテールランプは!格好いいぞ、畜生!


テールゲートのモールドがたまりませんなぁ!まるで軍用車両のよう。ってそりゃそうか。


微妙に鉄板が波打ってる。だがそれが良い。


もはや軍用車にしか見えません。


しかし真っ黒だなw


ため息がでます。なんてカッコいい風景なんだろう!
ちなみにステアリングの直径はジムニーとほぼ一緒みたいでして、違和感はあんまり無かったです。


あこがれの運転席。なんて昭和テイスト!(1940年代イメージ)
ちなみに平成の車です。これでかよ!w


この無骨な感じは非常に魅力的。ジムニーなんて乗用車ッスよ。あー。


エンジンも結構きれい。
あと、真中の棒がボンネットささえるやつじゃね?>M本
(さすがジープだけにボンネットの棒も無いんだな。とか言ってたので)


ガバッと開くのでメンテ容易。


一通り納車当時の姿は押さえたので、とにかく乗りましょう。つーか乗せて下さい!
今までジープ乗りの知り合いなんて居ませんでした。でも乗ってみたくてしょうがない車でありました。
「一生に一度は乗ってみたい!」と思ってたくらいです。
で、ここぞとばかりに運転させてもらいました。

まずはガーッと峠を越えて、良く行く田舎道を走り回りました。
途中で休憩しようにもあたりが真っ暗で、結局もとの場所あたりに戻るまでノンストップでございました。なんか楽しくかったのであっという間でした(笑)
さすがにそろそろ休憩せねば、と止まって一服。
そのときに撮ったのがこれ。

乗って良し、見て良し。ああ素晴らしい。
つーか自分のデジカメでもこんなの撮れるんですな。知らなかった。
ISO125で8秒露光。4秒で撮ったのは暗くて全滅。

久しぶりに内臓が下がった系の疲労(ジムニーに乗り始めた頃味わいまくりだった)に襲われましたが、なんとなく「志賀島でも行こうか」となり、さらに走りました。
なんかテンションあがっちゃいますね、ジープって。
予定では先っぽの方で休憩するつもりだったんですが、予定地の駐車場が閉まっててまたまたノンストップで戻ってきたり(笑)
普通だったらなんかつまんないドライブっぽいですが、ジープだと乗るだけで楽しいので全然OKであります。


気が付けば腹が減ってたんで、ラーメンを。美味かったですが、味の素系かも?

3時間半ほど走り回ってたようで、そろそろお開きにしようか、と帰路に。
ここで撮ったらどうかいな?と思い何枚か撮ってみたら、さすがジープ。振動が半端じゃないのでこんな感じにブレまくり。
でもなんか面白い絵だったので、大量アップ(ブログ比)


横に何もないのは新鮮っつーか、信じられない状態。


メーターのあかりはこんな感じ。意外に明るい。


前方視界は上下方向に狭い気がします。問題ないけど。


縦方向の揺れがうまい具合に表現された。


世界の車窓から。この風景はもはやトラックである。でもイイ!


もはや車外と言っても過言ではない。


真夜中のミッドナイトって感じ<バカ表現


運転中のM本氏。向こう側が丸見えじゃああ。ありえねえ!


透過光じゃないメーター照明がまたロマンチックであります。
また、メーターは夜光塗料になってるのに驚愕。「夜間行軍のためか!」と納得。


パラパラ雨が!でもドアが無くてもビキニトップのおかげで意外と濡れない車内。

と思いきや、ケツにきてました。漏らしたんじゃない!(笑)

 

いやまぁジープを運転するって長年の夢がかないました。
ありがたや〜>M本様

3時間ほど運転して、その印象は、

・乗用車とは比べ物にならない乗り心地だけど、堅めの板バネにしてるジムニーと比べたら五十歩百歩。恐ろしいほどではなかった。(ジープの方が若干堅いかも)
・2.7リッターのターボディーゼルエンジンはトルクフルでとっても乗りやすい。峠道もぐいぐい上るし、アイドリング+αで巡航可能なので楽チン。
・ミッションがカチカチ入るのでとても気持ちいい。
・ドアが無いので、外にいるのとほぼ一緒(笑)
・意外とビキニトップがあるだけで(あんまり)濡れない。
・ワイパーは自動で停止位置に止まらないからタイミングを図って止めなきゃいけない。だがそれが良い。
・ともかく乗るだけでスゲエ楽しい!

こんな感じ。
もーなんか乗ってるだけで笑みがこぼれるんですわ。なんでか分かりませんけど。

別に飛ばすわけじゃない(危ないので)し、普通に田舎道を走り回っただけなのに、すごく満足感があったりしました。
多分、マイナス要因なんて腐るほどあると思うんですけど、「まぁ細かいことは気にてもネェ。」と思える車ですな。ジープって。
そう思えるなら、あとは良い面しか見えなくなりますから「ジープって素晴らしい!」と思えるんでしょうな。私は思えました。

ジムニーも好きですが、ジープもとてもすごく非常に良かったですわ。
もはや乗用車とは別格の存在の印象です。
こんな車があったとは!

でもエアコン無し、幌無しドア無しは、日常用途にかなりキツいのも間違いなさそうだ!(笑)


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